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工場のIoT

【製造業】稼働監視システムがコミュニケーションツールとしても有効な理由

業界・業種問わず、どの組織においてもコミュニケーションは重要です。
今回は、製造業で導入が進む「稼働監視システム」がコミュニケーションツールとしても有効な理由を解説します。
実際のユーザーケース(導入事例)もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。


 

コミュニケーション不足が引き起こす問題

コミュニケーションが不足すると、作業者や管理者間での情報共有がうまくいかず、作業指示に誤解が生まれたり部門間やチーム間での連携がうまくいかず、作業がスムーズに進まなかったりとさまざまな問題が発生します。
これにより、作業のやり直しや遅れが発生し生産性の低下など、製造全体に影響が生じます。

 
複数人がITなどについて話し合っている画像

製造現場におけるコミュニケーション向上のメリット

コミュニケーションの向上には、大きく2つのメリットがあります。  

 
1 . 生産性の向上
 
意思疎通がしっかりと行われている現場では、作業指示や作業内容に対する誤解が減り、作業の手戻りや遅れを防ぐことができます。
個人個人が効率的に作業を進めることで、全体の生産性が向上します。
 
2 . 従業員のモチベーション向上
 
従業員同士の意見を共有しやすくなることで、仕事への関心が高まります。 また、作業者が進捗状況を明確に把握することで、自分の役割や責任を理解し効率的に作業をおこなうことができます。
その結果、従業員のモチベーションを向上するだけでなく、時間やリソースのムダを削減できます。
 
従業員間の意思疎通は、生産性が向上や従業員の士気に影響を与えるとともに、企業全体にも良い影響を与えます。

Nazca Neo Linkaで円滑なコミュニケーションを実現

ゴードーが開発・提供するNazca Neo Linka は、工作機械や制御装置(PLC)などの生産設備をはじめ、ヒト・モノなど工場内のさまざまな稼働データを自動収集し、複合的に管理することができる製造業向けIoTシステムです。

自動収集した稼働データは、Nazca Neo Linkaの画面上に分かりやすく表示するため、口頭では伝えにくい複雑な内容も簡単に共有でき、従業員間の理解が高まります。
情報がデジタル化することで、リアルタイムでの情報共有も可能となり、状況把握も容易です。

Nazca Neo Linkaの画面上に稼働データを表示

 

また、作業者が同じ画面を見ながら話をすることで、事実に基づいた生産計画を立てたり作業進捗の確認ができたりするため、話し合いがスムーズに進みます
誤解や認識のズレもなくなり、正しい判断が可能です。
Nazca Neo Linkaを活用することで、正確な作業進捗の把握とデータに基づいた建設的な話し合い・迅速な意思決定が行われ、チーム全体が協力的な環境が整います。

 

導入事例から見る製造現場の課題と解決方法

Nazca Neo Linkaの導入事例からユーザーケースをご紹介します。
 
case 1 . 有限会社トツカ様の事例
 
Before:導入前の課題
  • 管理者がその日の作業を担当者に口頭で伝えていた。忙しいとすぐに次の指示が出せず、担当者が待ち状態になってしまうことがあった。
  • 管理者しか社内全体の受注状況を把握しておらず、現場の担当者と行き違いが起きることがあった。
  • 各工程の進捗をそれぞれの担当者に確認しないと把握できない状態だった。
 
After:Nazca Neo Linka導入後
担当者の持つタブレットから作業時間や出来高を入力できるようになり、社内全体の受注状況や納期、工程ごとの進捗具合をリアルタイムに把握できるようになった。
社内全体の受注状況がタブレットの計画表にリアルタイムで反映されるようになり、次の作業への見通しを各々が立てられるようになった。また、チーム作業という意識も強くなった
タブレット受注状況を確認する様子
 
case 2 . 有限会社藤巻製作所様の事例
 
Before:導入前の課題
  • 過去に作業日報を使って生産個数や作業時間の管理をやってみたが、長続きしなかった。
  • 風通しの良い職場作りに努めていたが、言葉だけでは意思疎通が難しいと感じる部分があった。
 
After:Nazca Neo Linka導入後
加工時間や生産個数・機械の稼働状況などの生産状況がリアルタイムに見える化され、モニターを一緒に見ながら作業者同士で話ができるようになった。
これにより、以前より短時間で的確な判断が可能になった。具体的な数字をもとに話をすることで、コミュニケーションの質が上がった。
現場内でも、実績データを元に改善の話をする姿が多く見られ、以前より改善に対する社内の意識レベルが格段に上がった
加工時間や生産個数・機械の稼働状況などの生産状況をリアルタイムに見える化
 
「稼働監視」や「稼働管理」という言葉から現場を管理するためのツールとして捉えがちですが、現場のコミュニケーションツールとしての有効性も高いシステムであるといえます。

最後に

製造業においてコミュニケーションを向上させることは、単に作業効率や生産性を向上させるだけでなく、従業員のモチベーションなどさまざまな側面でプラスの効果を生み出します。これは、企業全体の運営にとっても非常に有益なことです。

今回ご紹介した導入事例のほかにも、Nazca Neo Linkaで現場改善に成功した事例を多数掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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