お役立ち情報ブログ
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加工現場のデータ管理
NCプログラムなどの加工現場のデータ管理における課題と解決ポイントをご紹介
加工現場では、1つの製品を製造するために、CADデータやNCプログラム、加工指示書など、複数のデータが必要となります。
設計変更が発生した場合、関連するデータは軒並み修正が必要ですが、頻繁に変更が行われるとその分データ量も増えていき、管理が大変になります。
今回は、加工現場で使用されるデータの管理「加工データ管理」における課題や、解決するために必要なポイントについて、ご紹介します。
加工データ管理における課題とは?
過去に加工現場のお客様に実施した図面に関するアンケートでは、データ管理において次のような課題が挙げられました。
- 図面が見つからない
- 紙図面から脱却できない
- 他部門への共有が大変
- 最新版がわからない
加工現場では、CADデータだけではなくNCプログラムや加工指示書など多数のデータを扱っており、アンケートで挙げられた課題は加工現場で取り扱うすべてのデータに当てはまると推測されます。
よって、案件が増え、取り扱うデータの量が増加するにつれて、管理が難しく複雑になります。
加工データ管理における課題を解決するために必要なこととは?
このような加工データ管理における課題を解決していくためには、どのような取り組みや仕組みが必要なのかを考えていきましょう。 | |
1 | 図面を検索できるようにファイル名のルールを統一 |
ファイル名の付け方が担当者ごとに異なると、他の担当者が検索する際にキーワードの違いによって、目的のデータを検索することが難しくなります。 よって、ファイル名のルールを統一することで、誰でも同じ条件で検索できるようになり、検索効率が大幅に向上します。 |
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2 | 加工データを保管するフォルダ構成の検討 |
会社のサーバーで管理している場合、データを複数人で共有するため、管理が煩雑になっていることが考えられます。 よって、フォルダ構成を整理し管理ルールを徹底することで、担当者ベースでフォルダやファイルが追加・削除・移動してしまうような状況を避けることができます。 |
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3 | 更新履歴の管理 |
データの履歴管理が不十分だと、どれが最新のデータかが判断できなかったり最新のデータかどうかを確認したりするのに時間がかかります。 また、リピート品などで過去のデータが流用する場合、誤ったデータを使用し作業を進めてしまうと、大きなトラブルを招く可能性があります。 よって、更新履歴の管理を徹底することで、ただデータを保管するのではなく、最新のデータが一目で分かり、かつデータの更新履歴をすぐに確認できるようになります。 |
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4 | セキュリティの付与 |
図面やNCプログラムなどのデータは現場の重要な資産です。これらのデータを誰でも自由に閲覧や編集ができてしまうと、誤って修正や削除される危険があり、資産を守ることができません。 保管場所を決めてデータを共有する場合でも、セキュリティの手段としてアクセス権限の設定をしておくことが現場資産を守ることに繋がります。 |
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これらのポイントを実践することで、データの適切な管理はもちろん、他部門への情報共有も効率化され、現場の課題解決を効果的に推進できます。 |
「ナスカ」の加工現場向けデータ管理ソフトは加工データ管理に必要な機能が揃っています
弊社が開発・販売する「NAZCA5 EDM Lite」は、加工現場向けに開発されたデータ管理ソフトです。
ここでは、加工データ管理の課題を解決する「NAZCA5 EDM Lite」のポイントをご紹介します。
ここでは、加工データ管理の課題を解決する「NAZCA5 EDM Lite」のポイントをご紹介します。
Point 1 : 加工データに属性(キーワード)を設定 | |
NAZCA5 EDM Liteでは、加工データを登録する際、あらかじめ自社で設定した「取引先」や「図番」といった属性(キーワード)を選択する仕組みになっています。 これにより、複数の担当者が自由にデータを保存することによるファイル名のバラつきを回避できます。さらに、登録時のルールが統一されることで、データ検索時も目的のデータを簡単に見つけることができます。 |
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Point 2 : AND/OR検索で検索効率を向上 | |
通常の検索機能に加え、複数キーワードで検索できるOR検索が可能です。「取引先」「図番」「拡張子」など、キーワードを絞って検索できるため、より短時間で目的のデータを見つけることができます。 また、頻繁に使用する検索条件は保存して使いまわすことができます。 |
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Point 3 : 自社に合わせてフォルダを構築 | |
自社の運用方法に合わせてフォルダを構築できます。 NAZCA5 EDM Liteの画面上には「取引先」や「図面」など属性ごとにデータをツリー上に表示します。ファルダ構成が整理されることで、目的のデータを見つけやすくなります。 |
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Point 4 : 最新のデータのみを表示 | |
NAZCA5 EDM Liteの画面上には、常に最新のデータのみを表示するため、データの取り間違いを防ぐことができます。また、版管理もできるため、旧版を呼び出すことも容易です。 さらに、誰が・いつ・どのようにデータを更新したかまで記録できるため、万が一の時も迅速な対応が可能です。 |
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Point 5 : 操作に対して権限を付与 | |
データの操作に対して、担当者ごとに「削除可」や「更新可」「参照のみ」というように細かく権限を付与できます。これにより、意図しないデータの修正・削除・移動を阻止できます。 さらに、排他制御ができるため、担当者同士で同じデータを修正してしまうといったミスがなくなります。これは、データの整合性を保つことに繋がります。 |
加工現場改善の第一歩を踏み出しませんか?
加工現場のデータ管理の課題を解決することは、作業の効率化とリスクの回避に繋がります。この記事が、現場の改善に繋がるヒントになれば幸いです。
今回ご紹介した「NAZCA5 EDM Lite」は、加工データ管理の課題を解決するために必要な機能を取り揃えています!
ご興味がございましたらお気軽にゴードーソリューションまでお問い合わせください。
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それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!